※追記 本人在廊:1月26日(水)〜
音が形で見える人!?
僕の名前はキノシタリョウスケ。後ほど話す、絵画展のディレクターをしている。
通信高校に通う18歳。高校3年生だ。
僕は、その辺に居そうなごく普通の人間だ。
”音が形で見える” ー 共感覚
そんな奇妙な特性を持った青年と、僕は同じ高校に通っている。
原口知己(はらぐち ともき)
彼は僕と同じ18歳で、社交的な人間だ。
初めて出会ったのは、僕が通う通信制高校のオンラインミーティングだった。
ほとんどの参加者が「ビデオとオーディオ」をミュート(消音)にして待機している中、
彼はビデオもオーディオもフルオープンで、他の参加者と会話をしていたのだ!
僕はそれが面白いと感じたので、ちゃっかり僕も会話に混じった。
彼は一見、よく居る普通の高校生だった。
「音が見える」と言い出すまでは…
本当なの??
「そんなの胡散臭い」と思うあなた(わたし)に解説しよう。
世の中には「共感覚」という認知特性を持つ人がいるらしい。
共感覚(きょうかんかく、シナスタジア、英: synesthesia, 羅: synæsthesia)は、
ある1つの刺激に対して、通常の感覚だけでなく
異なる種類の感覚も自動的に生じる知覚現象をいう。
引用元:Wikipedia
「共感覚」を持つのは彼だけではない。
文字に色を感じたり、音に色を感じる人。
さらに、味や匂いに、色や形を感じたりする人もいる。
ふむふむ…信憑性が増してきたな。
描いた絵を見せてもらった!
そんな原口くんは、見えた「音の形」をスクラッチボードに描いているらしい。
「共感覚」を持つ人の絵に、興味をそそられたので見せてもらうことにした。
どうやらインスタグラムに描いた絵を投稿しているようだ。
原口くんの作品を見て、僕は衝撃を受けた…
普段聴いている音楽に、新たな種が芽吹いたような感覚がした。
そして、原口くんが普段見ている景色を少し知れた気がして、嬉しかった。
メリケンギャラリーで作品展示会
僕は、そんな彼の素敵な作品をもっと広めるべく、メリケンギャラリーを借りて作品展示会を開催することにした。
その詳細を下に記しておいたので、興味がある人はぜひ来てほしい。
<開催期間>
2022年1月21日(金)~1月30日(日)
本人在廊:1月26日(水)〜
平日12:00~19:00 土日・祝日12:00~18:00
最終日:16:00まで
※入場無料・月曜・火曜休廊
<会 場>
meriken gallery & cafe(メリケンギャラリー)
〒650-0042 神戸市中央区波止場町6-5 上屋SO-KO
アクセス ⇒ https://meriken.jp/access/
<ステートメント>
僕は、聴覚過敏。
そして僕には「共感覚」と呼ばれる特性がある。
「共感覚」とは通常の感覚に加え、別の感覚が引き起こされる特性のこと。
例えば文字や音に色を感じる人もいる。
僕には「音の形」が見える。今まで僕は、自分自身の音に対する過敏さに苦痛を感じていた。
「音の形」はヘドロのように残ったまま、僕の心をえぐることもあるのだ。しかし今は、音は苦痛だけではなくなった。
何故なら表現する喜びを見つけたからだ。僕が音に浸っている時。
自分自身が「音の形」たちと一体化し、自分の存在すらも忘れてしまう。
その瞬間に、果てしない快楽が溢れ出す。
そして、音によって湧き出る感情や「音の形」を表現する。
そうすることで、溜まったヘドロを全て吐き出すことができる。
創作は、僕を前へ前へと進めてくれるのだ。僕は、創作を通して
自分の人生をもっと、彩っていきたい。
もっと、たくさんの人と関わりたい。
もっと、幸せになりたい。「共感覚」と、そんな僕にしか描けない絵をより多くの人に知ってもらうこと。
それがきっと、生きる僕の使命だ。
作家プロフィール
原口知己
2003年生まれ 長野県在住
共感覚アーティスト
幼少期から、ADHD・ASD・聴覚過敏の特性を持つ
高校2年生の春、「音の形」が見えることに気付く
それからノートに「音の形」のスケッチを始める
スケッチを見た知人からスクラッチアートを教わり、表現を始める
後に「音の形」が見えるのは、共感覚の特性だと知る
EDM(電子音楽)の表現を主に制作している
イメージイラストも多数描いている
現在は通信制高校に在籍中
ディレクタープロフィール
キノシタリョウスケ
2003年生まれ 兵庫県神戸市在住
アーティスト・デジタルクリエイター
ADHD・ASD特性を持つ18歳
プログラミング・写真撮影・動画制作・音楽制作・執筆など、多才な活動を行なっている
14歳の時に作った「対人対戦将棋アプリ」は、現時点で67000Viewを突破した
アーティスト活動は音楽を中心に行なっている
現在は通信制高校に在籍中